床下を考える

その1 地盤調査の重要性

建築しても大丈夫な土地であるか地盤の強度を確認する調査です。その結果に応じて地盤改良や基礎の設計をします。


その2 基礎高と人通口

人通口は基礎や床下の点検作業ができるように人が通れる基礎の開口部のこと。人通口付近は配筋補強が必要となります。
基礎高は立ち上がりを高くすると床下の換気を取りやすく、湿気やシロアリ対策に良いのです。また床下メンテナンスのしやすさにもメリットがあります。


その3 湿気・シロアリ対策

床下の湿気はカビの原因となり、やがて木材を弱らせたりシロアリ被害のおそれもあります。基礎を高くし床下の空間を広くとったり調湿効果のある敷炭をすることで湿度コントロールすることが建物を長持ちさせるポイントです。


その4 ベタ基礎か布基礎

地盤の強さ・地域・予算などによって変わります。
ベタ基礎のメリットは耐震性に優れていて湿気対策にも効果があります。デメリットはコストが高いことです。
布基礎のメリットは使用する資材量がベタ基礎に比べて少ない為コストを抑えられます。デメリットはベタ基礎に比べ耐震性が劣ります。そして床下は地面からの湿気対策もきちんと考えなければいけません。


その5 床下断熱

床下からの冷え対策には断熱材の使用が必須です。基礎の内側に断熱材を施工する基礎断熱と床下にも断熱材を入れダブルの床下断熱が効果が高まります。